酔っ払ったらかなりの確率で駅を寝過ごしてしまうのですが、歳をとるにつれてポンコツっぷりが増しておりまして、最寄駅をうろうろと行ったり来たり、複数回寝過ごしてしまうようになりました。その姿たるや、リアル桃鉄のようでございます。
こんにちわ!
えんぴつ職人 (@MusicmanOf) です!
ボクは今の職場で、いわゆる「管理職」の立場として働いています。
ざっくり仕事内容をお伝えすると、中途入社の方々に1ヶ月ほど研修を行うのですが、その研修をチェックしてくれる上司から、たびたび「やや威厳が足りない」とフィードバックを受けることがありました。
正直いって自覚もあったので、なぜ威厳がないのか、自問自答を繰り返して考えてみたところ、ある結論にたどり着きました。
それは、「嫌われる勇気がなかった」ということでした。
リーダー(管理者)をやるなら、「嫌われる勇気」が必要です。
「威厳がない」というのは、言い方が悪いかもしれませんが「舐められてる」ということです。
そして、なぜ「舐められているのか」というと、「フィードバックが必要な場面でフィードバックをしないから」なんですね。(”注意”ということばはニュアンスが変わるので、”フィードバック”とします)
さらに、「なぜフィードバックをしないのか」というと、「フィードバックをした結果、嫌われるのがイヤだから」なんですよ。
威厳がなくなる理由は、突き詰めるとここにあります。
「嫌われたくない」というのは、ひととしてあって当たり前の感情なので、その感情を持つこと自体はぜんぜん悪いことではありません。
しかし、リーダーの役割は「対等な立場で、主導権を持って、みんなを引っ張っていくこと」なんですよね。
「嫌われたくない」という感情をベースに動いてしまうと、本来「対等」であるべき立場が対等でなくなってしまいます。
結果、主導権を握れず、それぞれがそれぞれのやりたいようにやるようになり、収集がつかなくなります。
これではリーダーとは言えません。
リーダーの役割を果たすため、もっというと、威厳を保つためには「必要な場面でフィードバックを実施すること」が必要であり 、そのために「嫌われる勇気をもつこと」が必須です。
「威厳を保つこと」は、目的ではありません。
「そっか!威厳を保つにはフィードバックをすればいいんだ!」
ここでひとつ注意してほしいことがあります。
「威厳を保つこと」を目的化しないように気をつけてください。
そもそもなぜ威厳を保つ必要があるかというと、「効果的な学習環境をつくるため」なんですね。
効果的に学ぶためには、緊張感がありすぎてもダメ、なさすぎてもダメで、適度な緊張感が必要です。
威厳がないと学習環境がゆるくなりすぎてしまうため、「威厳を保つこと」が求められるのです。
威厳を保つこと自体を目的すると、無意味なフィードバックが増え、受講生側から反感を買ってしまうことで、これまた収集がつかなくなる可能性があります。
好ましい学習環境ではなくなってしまうわけです。
極端な話、適切にフィードバックをしなくても威厳が保てるなら、べつにフィードバックはいりません。
「効果的な学習環境を作ること」が目的であることを忘れないようにしましょう。
「嫌われる勇気」を持つには、ロジック (論理) を組み立てるのがオススメです。
「威厳を保つには、嫌われる勇気を持って、適切にフィードバックが重要なのね?うん。それはわかった。でもどうやって嫌われる勇気を持てばいいのさ?」
これは、ロジックを組み立てる必要があります。
ロジックを組み立てて、あなたが実行する行動のすべてにおいて、「理由」と「影響」を説明できるようになってください。
たとえば、あなたがフィードバックを受ける側であるとき、「なんとなくダメだと思ったからフィードバックした」といわれて納得するでしょうか?
ボクだったら、そいつを鼻フックデストロイヤーしたい気分になりますね。(鼻フックデストロイヤーってなに)
一方で、フィードバックの内容に筋道が立っていて、フィードバックを受けた自分の行動が、どんな「ネガティブな影響」を及ぼすかまで理解できたら、「ごめんなさい」と素直に謝ります。
フィードバックする側に立って考えても、ロジックがきちんと成り立っていれば多少なりともフィードバックしやくなりますし、かりに相手から反論があったとしても動じずに対応できます。「嫌われる勇気」を持てるようになります。
それでも嫌われてしまうなら、それはもうしょうがないです。
そのときは、いさぎよく嫌われましょう。
幸いにも世界には70億人もひとがいることですし、多少嫌われようが問題なしです。
まとめ
「嫌われたくない」というのは、ずいぶん自分都合な理由です。
そんな理由でフィードバックをしないというのは、我が身がかわいいがゆえに、受講生に効果的な学習環境を提供する役割を放棄しているのと一緒。
「リーダー」という役割を考えたとき、適切なフィードバックをするのは「義務」に近いといえますし、本当に相手のことを思うのであれば「嫌われる勇気」は自然と身につきます。
自分のため、相手のため、「嫌われる勇気」を持ちましょう。
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