わかりやすい文章を書くための超具体的な3つのSTEPを紹介します。

ライティング

こんにちわ。
通勤用のカバンを手持ちカバンから、リュックとしても使える2wayのものに変えたのですが、両手がフリーになることの快適さにびっくりしすぎて、持ってたお弁当箱を電車に忘れてきてしまいました。
どうも、えんぴつ職人 (@MusicmanOf) です。
(ちなみにお弁当箱は親切な方が駅の窓口へ届けてくださってました…感謝…)

さて。

今回は「わかりやすい文章の組み立て方」についてのお話です。

わかりやすい文章にはある程度の法則があって、そのひとつに「PREP」といわれる型があります。

  • 【Point】➡︎ 結論
  • 【Reason】➡︎ 理由
  • 【Examples】➡︎ たとえ話、具体例
  • 【Point】➡︎ 再結論

文章力を上げたいなら、まずはこのPREPに沿って文章を書けるようになりましょう。

思考停止でなにも考えずに文章を書いた場合、せっかく「量」を積み重ねても「質」が上がりません。

ここ最近毎日ボクが書いているこのブログ記事も「量」を重視しているため、細かく構成を考えてから書いていませんが、とはいえ少しずつでも質を上げるべく、PREPだけは必ず意識して書いています。

書いて、書いて、書いて、書きまくって、あとで見直したときに、10回に7~8回くらいは「うん、ほぼ訂正の必要がないな」と思えるレベルになった頃には、自分でもびっくりするほど飛躍的に文章力が上がっているはずです。

 

2nd Stepは、「事実」と「ロジック」が鍵です。

ライティング力を上げるにあたって、ぜひオススメしたい1冊があります。

この本には、以下のような記載があります。

「事実」「ロジック」「言葉づかい」の3つのレイヤーは、取り返しのつかない順序で積み重なっています。

引用:唐木 元『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』株式会社インプレス

要は、「事実 → ロジック → 言葉づかい」の順に重要だよ、ってことですね。

言葉づかいがいくら良くても、ロジックが成り立ってなければNGだし、ロジックが成り立ってても、事実が間違っていればこれまたNGです。

なかでも「事実」と「ロジック」はものすごく重要で、PREPにも大きく関わってきます。

「Reason」を伝えるとき、その理由は事実に基づいているものだと、説得力が増します。

たとえば、「今年はゴールデンウィークにディズニーランドに行くのはやめるべき」という意見を持っていたとしますね、

その理由として、以下の 1 と 2 では、どちらの方が説得力があるでしょうか?

 

  1. すごく多いと思うから。
  2. 普段は入場まで10分ほどしかかからないところ、去年のゴールデンウィークのデータを見ると、最低でも90分かかっているから。

 

いうまでもなく、後者ですね。

説得力が大きくかわるので、結論を導いた理由を述べるときは、事実に基づいたものにしましょう。

ちなみに、事実に基づいたものにするときは「数字」を絡めてあげるのが有効です。事実かどうか自分で確認する癖も付きますし、具体性も上がります。

さらに「ロジック」の部分についてもかんたんに説明します。

ロジック(論理)とは、筋道のことで、「結論」と「結論を導く理由」とがきちんとかみ合っているかどうかを確認し、かみ合っていれば納得度が抜群に上がります。

たとえば、さきほどと同じ、「今年はゴールデンウィークにディズニーランドに行くのはやめるべき」という結論を導くために、今度は以下を理由にしたとします。

 

  1. 普段は入場まで10分ほどしかかからないところ、去年のゴールデンウィークのデータを見ると、最低でも90分かかっているから。
  2. ゴールデンウィークの気温が例年よりも5℃高いと予想されているから。

 

2番はなんとなくそれっぽいですが、結論との繋がりが少し弱いですよね。

「なんで気温が5℃高いと、ディズニーランドに行くのをやめるべきなの?」という疑問が残ります。

「例年より気温が5℃高い」という理由から「今年はディズニーランドに行くのをやめるべき」という結論を導くためには、もう少し間をつないであげた方がいいでしょう。

たとえばこんな感じです。

例年の平均気温は15℃

➡︎ 人間の80%は、気温が20℃を越えると活動的になるというデータがある

➡︎ 今年の平均気温は例年より5℃高く、20℃を越えることが予想される

➡︎ 例年より多くの人が外に出ることが予想される

➡︎ 今年はゴールデンウィークにディズニーランドに行くことはやめるべき

このように、ロジックが成り立っていればすごく納得できますし、成り立っていなければカケラも納得できません。

PREPの最初の「P(結論)」と「R(理由)」は、誰が聞いても納得できるようにちゃんとひもづけてあげてくださいね。

 

3rd Step は、たとえ話や具体例で、相手の持っている知識・経験と絡めて説明します。

話がわかりやすい人ほど、たとえ話や具体例が上手です。

ご存知の方も多いかもですが、livedoor、LINE、ZOZOなど、数々の有名企業で活躍されてきた田端信太朗さんという方がいます。

田端さんへのインタビュー記事を見ていると、ものすごくたとえ話が上手で、難しいことでもすんなり理解できちゃうんですよね。

たとえば、新R25というメディアの以下のインタビュー。

トースト、ゆで卵、コーヒーというセットを出すとして、自分がその店をマネジメントするとなったら、やらなきゃいけないのは「工程のなかにあるボトルネックは何か」を見つけて、解消すること。

たとえばパンを焼くのに時間がかかってて客がさばけないなら、「トースターをもう1個買おう!」って発案する。卵をゆでるのが手間なら、「ゆでてある卵を仕入れよう!」もいい。

引用:新R25『「マネージの意味が“管理”? ハズレです」田端信太郎が語るマネジメントの本質』

 

同記事では、ほかにもこんな表現があります。

そう、多くの人は「どっちも大事だから、どっちも頑張りましょう」ってマジメに言ってしまう。

でも、どちらかを積極的に「見て見ないフリ」しなきゃいけないときがあるのがマネジメントなんですよ。

「どっちも頑張る」なんて、おれに言わせれば「車のアクセルとブレーキ同時に踏んでる」ようなもんだと思う。それはどこにも動けないんだよね。

引用:新R25『「マネージの意味が“管理”? ハズレです」田端信太郎が語るマネジメントの本質』

 

田端さんは話をされる際、これでもかというくらいたとえ話を盛り込んできます。ちなみに本人もたとえ話好きを公言されていますね。


いかに相手が「なるほど!」としっくりくるたとえ話ができるか、なるほどと思えれば思えるほど、話の理解度が上がります。

ただし、たとえ話をするときは注意点があって、相手が知らないことでたとえても全然伝わりません。

たとえば、

「『ベストプラクティス』というのは、『出したい結果を出すための、効果的な行動』です。たとえば、バスケットのジャンプシュートでいうと、桜木花道に、ゴリが『左手は添えるだけ』と伝えていましたよね。まさにあれが、ジャンプシュートのベストプラクティスです」

なんていわれても、「なるほどね」と思えるのは、スラムダンクを読んだ人だけです。スラムダンクを読んだことがない人は、「はぁ…」と、まったくピンときません。

それよりは、「たとえば、料理でいえば、指を切らないベストプラクティスとして、包丁を使うときに、左手を猫の手みたいに軽くグーで握った方がいいとかいうよね。あれのことだよ!」とか、あるいはかんたんにひとことで「”コツ”みたいなものだよ」と、すでに誰もが知っているワードと結びつけてあげる方がよっぽど理解が深まります。

たとえ話は、相手が持っている知識や経験に結びつくものにしましょう。

いいたとえ話の実例は、田端さんの本を読んだり、新R25の記事を読んでみるといいと思います。

 

まとめ

今回のPoint
  • PREPに沿って、ひたすら文章を書く。
  • 「R」では事実を、「P → R」ではロジックを重視する。
  • 相手の知識・経験にひもづけたたとえ話で、理解度が深まる。

わかりやすいたとえ話をすることは、はっきりいってかなり難易度が高いです。しっくりくるたとえ話がポンとでてくるようになるのは、相当な訓練が必要ですね。

ボクも課題としています…。

とはいえ、PREPに沿って、事実とロジックをきちんとおさえれば、十分わかりやすい文章を書けます。

あとはひたすら書いて書いて書きまくりましょう。

文章がうまくかけるようになるベストプラクティスです^^

 

それではまた。

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