僕は高校生ぐらいまで、あまり女子と積極的に話すことができないタイプでした。
なんだか女の子っていうのを過剰に意識してしまって、
「男」と「女」というものを完全に別の生き物として捉えていました。
そんな僕が、高校三年生のある日、
男も女も関係なく仲良くなっている友達に対してある質問をします。
「なんでそんな男女関係なく仲良くなれるの?」
それに対する彼の答えが、
「そもそもその考え方がおかしい。
前提としてはどっちも同じ人間だから。
それが、たまたま男だったり女だったりするだけ」
目からうろこ。
ビバ、そいつ。
危うく惚れそうになりました。
そういうことがあって、
そこから一気に女子に対するマインドブロックが解除され、
「女の子」ではなく、「人間として」普通に会話ができるようになりました。
また、別のある日のこと、
そこには大学生になった僕がいました。
当時僕は2年ほどアパレルのバイトをしていたのですが、
僕を含めたアルバイト店員は、
お客様にEコマース(オンラインショッピングや、セールなどのメールマガジン配布サービス)の会員登録を
積極的に促すように店長から毎日のように指示を受けていました。
正直、レジのところで勧めても登録してくれないお客様がほとんど。
勧めても勧めても登録してくれる人はほとんどいないし、
断られるばかりで、僕自身勧めるのも嫌になってきて、
登録してもらった成績に応じて事務室で個人別にシールを貼っていたのですが、
それはそれは僕の所のシールの数の寂しいこと。
完全な少子化状態でした。
そんな僕でしたが、月に1回行われていた店舗のミーティングで、
当時のエリアマネージャーに聞いた一言に感銘。
「もうメルマガを勧めるのはしんどいから嫌です」と伝えたところ、
マネ)「なんで勧めるのが嫌なの?」
僕)「勧めてもほとんど断られるし、
いらないものを勧めても迷惑になるだけだと思います。」
マネ)「それはちょっと違うと思うな。
メールマガジンとかは、一般よりも早くセール情報伝えたり、
場合によっては、そのメルマガを見せるだけで割引になったりするよね?」
僕)「はい」
マネ)「それって自分だったらどう思う?」
僕)「安くなるし、混み合う前に先に買っておけるんで、
とてもありがたいと思います。」
マネ)「ありがとう。
じゃあお客様がいらないっていうのはなんで?」
僕)「…そのことがうまく伝わってないからでしょうか?」
マネ)「僕もそうだと思うよ。
じゃあ、そこをうまく伝えられるようになれば、
お客様も登録してくれるんじゃないかな?
登録してもらえるようになればしんどくなくなると思うよ。」
ビバマネージャー。
僕の中の抱かれてもいい男ランキング急上昇。
その翌月、僕の成績表シールは、
アベノハルカス並みに高く積み上がりました。
要は全て考え方次第なんだと思う。
同じ事柄でも見方や考え方を変えるだけで、
俄然行動しやすくなる。
なにかのきっかけでその考え方が変わった瞬間、
そこから世界は変わる。
自分の中で、なにかうまくいかないことがあった時は、
それでうまくいっている人の「考え方」を知ることで、
うまくいくようになるための、ヒントをもらうことができるかもしれません。
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